サステナビリティはミニマリストから
- A K
- 2022年1月3日
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更新日:10月8日
ミニマリストの定義!?
自分に大きく影響を与えた”ミニマリズム”は全てに通ずる考え方だなと思います。
私はミニマリスト気味です。メディアではお部屋にテーブルもない、布団もない、食は最小限、など極端なミニマリストが誇張されて報道されておりますが、そんな仙人みたいな暮らしはしておりません。。。お金も最小限の対象とする方を”貧乏ミニマリスト”というらしいですが、私はそこまですると何だか楽しみを先送りする人生になりそうなので、”金持ちミニマリスト”を目指し、自分にとっての”質”を追求することとしてます。
自宅には家具は少ないですがお気に入りのデザイナーズ家具だけはあります。東京都内でレンタルやシェアがある車は常には必要ないと感じていますが、バイクは必要と感じます。1万の服を30着は要らないけど、30万の服は1着はあります。洋服業を主な生業としてますがたくさんあった私服は整理して2ラックに収まるくらいにしてます。

私の家に来る方のほとんど方が生活感がない部屋で良く暮らせるね。とよく言われます。私は沢山の商品を人に買ってもらうために企画や営業の仕事をしているので、矛盾しているのかもしれませんが楽しく生きるのにそんなに ”モノ” は必要がないと思うようになってきました。そもそも生きていくのにはそんなに必要なのだろうか。旅する機会が多く、他国での体験から「モノより経験に価値がある」と感じた事がきっかけです。自然と消費するために仕事して疲弊し、何かを埋めるかのように消費してというサイクルにも疑問を持つようになりました。
海外を旅するようになってから気づいたのですが、24時間営業しているコンビニエンスストアが日本以上に普及している国はないと思います。日本で深夜3時に今すぐ食べなければ餓死してしまう人がどれだけいるのでしょうか。売れ残った弁当はミンチにされ、飼料として家畜に食べさせ、その家畜を殺してまた弁当を作り、またコンビニエンスストアに並ぶ。倫理的にも問題なのかもしれませんが、単純に無駄なサイクルを生み出している気がします。ミニマルではないなと感じますね。
最近では”モノ” を減らすことを意識し、常に厳選する事を意識して生きていますが、無駄な”モノ” に浪費する時間が減り、思考がスッキリした生活が気にいっています。”ヒト”や”モノ”とサスティナブルな関係性を築くにはミニマルな思考が一番のようにも感じます。

サスティナブルなモノとは⁈
私がセールスする洋服のデザイナーさんには、質だけの違いはもう業界の人でも差がわからないレベルまで来ている。だから、”我々は布を売っているのではない、価値観を売っている。”という意識で作る事が必要だとよく話します。
質だけで見たらメゾンブランドの服はめちゃくちゃコストパフォーマンスが悪いです。糸や生地の進化はこれ以上差がないレベルまでなってきています。昔は皇室用や貴族用で使われた糸や素材や技術がもうファストファッションでも使用される時代です。
要らなくなったら短期間でゴミになって廃棄するファストファッションより、高額ですが自分に必要かよく考え、大事に着るメゾンブランドの服の方が最終的には良いと感じます。ハイブランドでも安っぽいモノ、安いブランドでもいいものたくさんありますが。
昨今は”サスティナブル”を意識して作っていると言うデザイナーがたくさんいますが、どんなエコ素材で作ろうが必要とされなければセールになり、ゴミになります。服を安易に作らない事こそ"サスティナブル"には一番いいんじゃないかと思います。
そんな単純な事なのに売れないモノをサスティナブルな素材で生み出すなんてどうかしてるとさえ思います。生産される50%は廃棄されるとも言われているアパレル産業、もはや衰退は致し方ないですね。プロダクトを生み出す事に価値観は生み出せているのか?ただただ消費サイクルを惰性で行っていないか?と考えることが重要ではないですかね。デザイナーとは資格がないので自称で誰でも言えますが、本来は生み出す者の責任は重いと思います。

サステナブルな関係性⁈
何かと昨今出てくるワード、”サスティナブル”。人との関わり方にも言えると感じます。
去年は”GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代”という本を読んだ影響も大きく、ギバーとテイカーの視点を強く感じた一年でした。
ギバーの精神で接していたつもりが、10年以上付き合いのある仲でもテイカー気質の伝わらない人には伝わらないんだなという出来事もあり、非常に遺憾ではありましたが自分のコミュニティを改善しようと思うきっかけにもなりました。
更に組織作りの難しさ、これからの時代の組織の在り方を考えた1年でもありました。自分の能力以上に拡大してもコントロールを失うし、拡大した後のコントロール不能は致命傷だという事をコロナ渦中の色々な経営者の現状から垣間見える出来事が多かったです。会社のだいたいの問題は結局は人間関係であり、人間関係が上手くいっている会社は能動的に動くスタッフが多く、目も生き生きとしていて楽しそうだなと感じました。仕事の能力ももちろん必要ですが、新入社員候補を今のスタッフと会わせて、気質が合わないと能力が高くても採用しないという経営者もいて、驚きつつも正しい選択だなとも感じますね。
人とはサスティナブルな関係性を築きたいなとは思いますがなかなか難しいもんです。やはりギバーの心を意識して、共感するコミュニティを少しづつでいいから広げていく事が自分のベストアンサーだなと思います。今年はテイカーとは距離を置こう笑
自分が今すぐそんな体制を作る事が出来ないなら、今の自分の規模からコツコツしかない。飛び級してもどうせ課題を先送りしているだけ、”サスティナブル”な関係を築くため、ここから始めてみようと思います。

結局、ミニマリズム
”ヒト”、”モノ”、”コト”がいくら沢山あっても、触れる機会が少なかったり自分の感度が低く、それらから十分な価値を引き出せていない状態の人は多いと思います。私も昔はとりあえず多く得る、いいモノを沢山収集する事に価値があると生きてきましたが、今はそうではなくて持続可能な関係性の厳選した”ヒト”、”モノ”、”コト”で生きていた方が心地良いと感じる気分です。
ギバー気質の人のみのコミュニティで完結する経済圏に憧れますが、多いより少なく、より楽しみを深く感じる生き方を目指し、一歩一歩しかないですね。やはり「不必要な事を最小化する事によって、大切なことを最大化できるようになる」という考えが自分には合うなと思います。
新年迎えたある日に、今年も楽しく生きれますように。




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