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20代の空腹が教えてくれた、世界を感じる魔法
―なぜ人はお金で買える「モノ」に満足できなくなってくるのか?― 世界は「ザル」を通り抜ける「水」 私たちは、自分の目に見えるものだけが「現実」だと思いがちです。しかし、それは人間という種が生き残るために最適化された、ごく狭い範囲のフィルター(3次元)に過ぎません。 確かに、人間は目から入った視覚情報を、脳という器官で電気信号として処理し、それを「景色」として感じています。それは一つの事実でしょう。しかし、果たしてこの小さな頭の中にある生体コンピューターが処理していることだけが、この世に存在するすべてなのでしょうか。私は、到底そうは思えません。 宇宙の本質を捉えるなら、私たちは「ザルの中にいる存在」のような気がします。そこにはザルの網目をスルスルと通り抜けていく、脳というフィルターでは捉えきれない広大な「水(高次元)」が常に重なり合って流れている気がしてなりません。 1. 「人間専用のレンズ」という限界 ”宇宙人や幽霊なんて存在はいない”という人もいます。しかし、それらは3次元に生きる人間の脳が感じられない存在であるだけで、実際には私たちと同じ場所
A K
読了時間: 4分


欲の消える瞬間に魂は澄む
終わりをデザインする 6月4日、父が亡くなった。その知らせを受けたとき、私は不思議なほど悲しみを感じませんでした。仲が悪かったわけではありません。むしろ晩年には、会う回数は少なかったですが父と理解度が深まり、互いの価値観を語り合えるようになっていました。それでも、心の奥から悲しみが湧き上がることはなかったのです。 私の死生観はこうです。「自分の死も、家族の死も、知人の死も、悲しむべきものではない。」 なぜなら、私は常に『明日、自分が死ぬかもしれない』と思いながら生きているからです。そして、死が訪れるその時が来ても、後悔なく生き切ったならば、死は悲しみではなく、一つの過程であり、次なるステップであると感じています。 「死があるからこそ生が意味を成す」という考えには、私は深く共感しています。死は単なる終わりではなく、むしろ私たちが「今」をどう生きるかを決定づける力を持っているのです。 以前から「死は本当に悲しいことなのか」と疑問を持っていました。日本の文化の中では少数派の考え方だと思いますが、私なりに考え抜いた末に辿り着いた結論です。人は痛みを感じ
A K
読了時間: 8分


“気づかれたい”という名の騒音
スポーツカーは速いけど、承認欲求は追い越せない。 ブランドにとって、分かりやすい“アイコン”を持ち、知名度を得ていることは大きな強みです。そして、そのアイコンに人が「気づく」機会が多いほど、所有者の満足度は高まる。だからこそ、ブランドビジネスに関わる身として、私は意識的に「気づいたときには言葉にして伝える」ようにしています。 街中でエンジンをふかす、車高の低いスポーツカーを見かけることがあります。乗っている本人は「注目を浴びている」と思っているのかもしれませんが、実際のところ周囲の人は「危ないし、騒音やめてほしい」と冷ややかに見ていることが多いでしょう。日本の公道では明らかにオーバースペックで、正直なところ迷惑でしかありません。もし「あげる」と言われても、私は遠慮します(笑)。 以前、友人からこんな話を聞きました。友人の会社の社長が「〇十万もするタイヤなんだけど、サーキットで走るとすぐすり減っちゃうんだよね〜」と自慢げに話していたそうです。ただ、その会社はスタッフの待遇が良いとは言えず、私は思わず「さすがですね!タイヤとスタッフのメンタル、どちら
A K
読了時間: 7分


死ぬこと以外はかすり傷、でも足るは知らず
足るを知る豊かさ ― 仙人と学んだ、生きるということ 最近、「仙人」と呼んでいる友と過ごす時間が増えた。物静かな男だが、私に与える影響は大きい。政治、経済、文化、歴史、哲学――どんな話題を振っても即答する。不得意なジャンルなどあるのかと思うほど、知識の深さが半端ない。 彼が次の拠点を見つけるまで、しばらく我が家に滞在していたことがある。朝起きてすぐ、私が質問を投げかけると、そこから2時間ぶっ通しで語り合うことも珍しくなかった。朝8時から全力で持論を展開する私に、真剣に付き合ってくれる仙人。「うーん、今日はやめないか?」と一度も言わない忍耐強さには、心底感心している。くどい私の話にも全くひるまない彼の姿勢は、まさに“大きな器”そのものだ。しかも、彼の語りは本やネットから得た知識ではなく、自ら現地を旅して見聞きした体験に基づいているから面白く、まったく飽きない。 「足るを知る」という豊かさ そんな仙人から聞いた話の中で、特に印象に残っているのが「足るを知る」という言葉だ。 彼がアジアを旅したとき、発展途上の地域ほど幸福度が低いことを感じたという。だが
A K
読了時間: 6分
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